ITエンジニアに異業種から転職する方法
読者の対象:実務経験なしのITエンジニア中途採用志望20代後半以降の方を想定。
この記事では未経験でITエンジニアになったときの私の体験談、気を付けるべきだったポイントについて触れる✅
”ITエンジニアは主語がデカい”というツッコミどころがあるかもしれないが、そこはお許しいただきたい。
ITエンジニアに異業種から転職
人の職種の適性とは面白いもので、Twitterでエンジニア転職についてサーチしていると、元工事現場の作業員や元美容師がエンジニアとして活躍していたりお笑い芸人がゲームをプログラミングしていたりもする。年齢で見れば30代、40代、すごい人だと50代の方までITエンジニア転職に成功した例を見たことがある。
ちなみに筆者もその中の一人である。
私は元飲食店員で、レストランや居酒屋などに勤務していた。様々な食材に出会い新しい知見を得ることにそれなりのやりがいを感じていたが、仕事の9割程度は単純作業。本音で言えば、長時間労働・低賃金の肉体労働・慢性的な暴力や暴言等安心して働けるできる環境、家族を養っていける状況ではまるでなかった。たとえ自分で店を出したとしても10年続くお店は1割だと言われている。飲食業で成功する確率はあのままでは低いことは自明であった。
自分の年齢も30代に差し掛かるタイミングで、自分の未来と真剣に向き合ったときにITエンジニアに転職を決意した。
なぜITエンジニアなのか
・適性
10年以上前にはなるが前略プロフィールというSNSの前身のようなWEBサイトが流行ったときがあって、そのサイトが自分でカスタマイズもできるようになっていた。そこで簡単なHTMLを書いたいたことがあったり、パソコン買ってプログラムを書いてみて適性を自分でも感じていたため。
・賃金と労働時間
賃金、労働時間で見た時もITエンジニアの優位性が高かったため。
まずは、皆様大好きなお賃金のお話だが、もちろんピンキリであるものの、飲食店員の平均年収とITエンジニアの平均年収をそれぞれGoogleで検索してみると飲食店店員の平均年収は319万円程度。衝撃! これに対しITエンジニアの平均年収は438万円程度。100万円以上の差が出ていることが分かる。
飲食店店員 | ITエンジニア |
---|---|
319万円程度 | 438万円程度 |
労働時間については実体験ベースで飲食店の拘束時間は非常に長い! ランチ営業のあるお店だと12~16時間拘束がざらにある。帰って寝ても時間が足りないことが多い。ではITエンジニアはどうだろうか。ITエンジニアも納期に追われたり、炎上案件に参画したていたり、夜のメンテナンス業務などを請け負っていればそれなりの労働時間になるかのもしれない。しかし12時間立ちっぱなしで退勤したときに足が棒になることはそうそうないだろう。
・プログラミングが楽しい
純粋にプログラミングが楽しいため。自分が作成したプログラムが目に見えて動くことや、成果物を組み立てていく過程に新しい知見を得ることはプログラミングの醍醐味だ。特にプログラムが企業に利益をもたらしたり、ユーザーに価値を提供できた瞬間は言葉にならない喜びがある。
ITエンジニアになる方法
ITエンジニアに限った話ではないが異業種からの転職となるとそれなりの戦略が必要だ。中途採用ともなると即戦力を求められるケースが多いため圧倒的に不利だということは間違いない。それを覆すべく戦略を練っていく。
- 求人の調査
- スキルセットと成果物準備
- 面接対策
求人の調査
戦うには相手を知る必要があるため求人を調査する。
ITエンジニアに転職する際に求人でよく使われている求人サイトの例として以下を挙げる。
Green Wantedly, Linked in etc...
もしくは企業の公式ホームページの採用情報、ほかにもハローワークなどがある。
ポイント
求人を見る際には使用技術 (どんな技術を用いて開発・保守するのか)と業務内容を確認する✅
業務でプログラミングに積極的に関わるために、予め学習すべき技術は何なのか、ポートフォリオはどんなものを準備すべきなのか指針の一つになるのだ。
必須の経験年数が3年以上などと書いてあっても、求人だけ見て諦めなくてよい。
スキルセットと成果物準備
ポイント
- 何をどのくらいの期間でつくるのかを明確化✅
- 独自性は要らない✅
スキルセットと成果物の準備に取り掛かる。GitHubにリポジトリを作成したり、WEBであれば無料でレンタルできるサーバーなんかもある。
プログラミングを習得する方法としては例として以下を挙げる。
- 独学
- 職業訓練校(ハローワーク)
- プログラミングスクロール
自走力を求められることが多いので情報収集、学習、実践を繰り返す独学が個人的にオススメ。独学といっても今はYOUTUBEに情報がたくさんあって無料で学習できる。書籍でも体系的に学習できる。英語が可能であれば海外に無料で学べるプログラミングコンテンツは多い。
ちなみに成果物を作成するときは独自性を追求するよりも、何を何のためにどんな技術を用いてどのくらいの期間で作ったか言語化できるものを作成するのが重要。
筆者は独自性やデザインを追求してなかなか成果物が完成せず疲弊した経験がある。
面接対策
ポイント
- 質問されそうなこととその回答を準備✅
- 逆に企業に質問することを準備✅
Googleで「エンジニア 面接 質問」で検索して面接官に質問されそうな質問とその回答を準備しておく。 また、「エンジニア 面接 逆質問」とも検索して面接官に質問することも予め準備しておく。面接を始めて最初に「なにか質問ありますか?」と言われたこともある。
それ以外は他の業種と同じでエンジニアである以前にビジネスマン。自分と働きたいと思って頂けるように自分を売り込めばOK。
たとえ不採用だったとしても不合格ではないのですごく落ち込まなくてOK。面接は企業と自分の擦り合わせぐらいのマインドで次に行く。
まとめ
ITエンジニアに異業種から実務経験なしで転職することは簡単なことではないが、戦略を練って着実に段階を踏めば可能。 いかに面接の機会をいただくかにフォーカスして、求人の調査とスキルセットを準備する。 いかに自分と一緒に働きたいと思わせるかにフォーカスして面接対策する。 失敗しても改善を重ねていけばきっと機会が見つかるはず。